2006年1月29日 (日)

雷電

雷電

昨日の府中市民能は無事に終演いたしました。

今年は野村万作・萬斎師をお迎えしての狂言「二人大名」と、昼の部に観世喜正師、夜の部を私がシテを勤めた能「雷電 替装束」という番組でした。

この能は一般的には希曲ですが、当会では良く出る曲です。 主人公が菅原道真で筋書もわかりやすく、シテもワキも型が多いのでお客様には好評です!

今回は昼と夜でシテの好みがハッキリと別れて対象的な前シテの能面&装束となりました。

若は、紫の狩絹に浅黄の指貫で、面は色白の「怪士(あやかし)」で高貴な道真をイメージしましたし、私は白の狩絹に灰色(本当は紫なんですが・・・)の指貫を着て、落ちぶれた(?)道真をイメージし、面は中入前の憤怒の表情を強調したかったので赤い「天神(てんじん)」を使いました。

二回続けてご覧になったお客様もいらっしゃるようなので感想を伺えれば幸いです。(公演レポートもアップしましたのでそちらもご覧ください)

昨日はおかげ様で二回とも満席でした。終演後の質疑応答でも大変多くのご質問を頂き、充実した会でした。

それにしても周りに風邪っぴきが多いこと・・・毎日舞台が続くので気をつけなくては。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月23日 (月)

無事終了♪

無事終了♪

昨日の「邯鄲」も無事に勤められました。 この二日間リハーサル&本番の繰り返しで流石に疲れました(>_<)   しかしお客様には喜んでいただけましたし、私達も緊張感の中で良い舞台が勤められたと思います。

終演後は慌ただしく後片付けをして、最終近くの便で日付が変わる頃に帰宅いたしました。

写真は会場の様子です。スペースに余裕があるのでいろんな工夫が出来て面白い舞台でした。

舞台真後ろにも橋掛りがあり、役に応じて下手側と後を使い分けていました。

今日はゆっくり休めましたがまた明日から頑張ります!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月22日 (日)

終わった〜♪

昨日の札幌でのスピカ蝋燭能「大般若」は無事に終演いたしました。

東京に降った雪の影響で当日入りのメンバーが申し合わせに間に合わないトラブルもあり一瞬ヒヤッとしましたが、開演前には全員揃い予定通りの公演でした。

いゃ〜緊張しました(^^ゞ     ただでさえ初めて謡う復曲能(新作じゃありませんでした)なのに、それを全編収録してDVDとして販売するというので間違う訳にはいきません! 舞台上には普段とはまた違う緊張感が漂っていました・・・

今日は現行曲の「邯鄲」の地謡を勤めて最終便で帰ります。 変に気が緩んでポカをしないように気をつけなくては!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月19日 (木)

羽衣

少し暖かくなったと思ったらまた厳しい寒さが戻りつつありますね・・・風邪を引かないように気をつけないと周りは風邪っぴきばかりです!

明日は県民能。新春公演と言うことで「羽衣 和合之舞」をいたしますが、きちんと全曲舞うのはホント久しぶり。日頃学生の鑑賞会などで省略バージョンが多いので結構緊張しますね。

この小書(特殊演出)は通常「序之舞(じょのまい)」と「破之舞(はのまい)」と言う二つの舞を舞うところを序之舞の途中から破之舞に囃子が切り替わると言うものです。二つの舞が合わさることから「和合」と言う事なのですが、舞以外にも謡の部分に緩急が附いたり型も色々と変わります。

それとシテの頭に載っている天冠(てんがん)の飾り(「戴物(たてもの)」)が常の「日月(じつげつ)」から「鳳凰(ほうおう)」に変わります。

物語は童話などでも有名な三保の松原(静岡県)に舞い降りた天女が松に掛けた衣を漁師に取られ、それを返して貰うかわりに舞を舞うという筋ですが、能では月に黒い衣を着た天女が15人と白い衣を着た天女が15人居て毎日15人が交代で出勤して、非番の一人が下界に下りて海で水浴びをしていると嵐にあい衣を飛ばされてしまうと言うことになっています。

ですから装束も白い衣(長絹)を使う予定です。流石に黒い長絹というのは持っておりませんので・・・赤や紫を使うこともありますけどね。

明日はまだまだ空席がございます。今日の明日ですがこの日記を見て興味を持たれた方は是非ご来場くださいませ♪私は終演後にそのまま札幌に飛んで明後日は「大般若」の本番です!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年1月16日 (月)

観劇いろいろ

先週は「ベガーズオペラ」(日生劇場)を観ました。また昨日は(日曜日にもかかわらずヒマだったので。。)公開したばかりの「THE有頂天ホテル」を観てきました。

どちらも観客をおもてなしするサービス精神満載で面白かったです。と同時に「今の演劇に比べて能はあまりにも観客に対して高飛車かもしれない・・・   ミスやトラブルに対しても甘すぎるかもしれない・・・」と考えさせられました。

先日観たキャッツもそうですが、数人で動くときの揃い具合や入れ替わるタイミングなど、とても良く訓練されて気持ちの良い舞台でした。 しかし、能ではどうでしょう・・・  例えば「安宅」の同山など「まぁこんなものかな」程度のあわせでやっている事もあるように思います。

今後はそういう部分も考えていかなくてはいけないでしょう。 能の場合、ロングランの公演をうち、そのための通し稽古を数ヶ月も前からする・・・という習慣が無く、それぞれの芸を持ち寄り一期一会の公演をする・・・ という演劇である、という根本的な違いはありますが。

もちろんそういった「一期一会の公演」がとてつもなく素晴らしい舞台になれば問題はないのでしょうが、商業演劇として切符を売って観客の皆様に観ていただく以上は、「鍛え抜かれたプロの集団」となっているか、考えなければと思っております。

まぁ、しかし、能の場合「冠会社」があるわけで無く、公演のギャラもその日の公演した分のみにしか頂けないわけで、遠し稽古をしている最中のギャラはどこが出してくれるんだとか、ロングランをうって毎日公演を満杯にできるだけの集客力があるのか、とか。根本的な問題から崩していかなくてはいけない問題ではあるのですが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年1月 9日 (月)

初会

昨日の観世九皐会一月例会は滞りなく終演いたしました。例年通り「翁」からのスタートでしたがやはり翁は気が引き締まる感じで良いですね♪

この曲だけは囃子方や地謡・後見も素袍に士烏帽子(さむらいえぼし)の装いで舞台に上がります。そして囃子の後見や楽屋内での幕上げの人間は裃を着ます。

昨日は私が楽屋内で裃を着て幕を上げていましたが、翁が幕に引くときにシテの受けをさせていただきました。これは幕が開いたときに本来ならば後見が平伏をしてシテをお迎えするのですが、この曲は後見がまだ舞台上に残っていなくてはならないために他の人が受けをいたします。

実はこの事をすっかり忘れていました・・・そう言えば数年前に矢来能楽堂50周年記念の会で観世宗家が翁を勤められたときにも同じ状況で受けをしたんでした!まぁ師匠の翁の受けをするのも滅多にないことなのでイイ記念になりました♪

私はその後の仕舞の地頭とトメの「車僧(くるまぞう)」の副地頭を勤めさせていただきました。仕舞の地頭は結構緊張しましたね。実は能の地謡よりも仕舞の方がある意味では難しいんです。

能の場合は最初から段々雰囲気を作って、一番気分が盛り上がった頃に仕舞の部分が来ますからそのままの流れで謡えるのですが、仕舞はいきなりそこからスタートするのでリズムを掴むのに苦労します。

それと日頃素人の方の地謡を謡うことが多いので、ついつい型を見て合わせるクセが付いてしまい申し合わせでご注意を受けました・・・玄人の仕舞なんだから地謡は地謡でキッチリ謡わないとかえって舞いにくいんですね。

昨日は更に終演後に21日に札幌である「大般若(だいはんにゃ)」の申し合わせがありました。これ私が地頭なんです!元々は梅若家の新作能ですが今回は若がシテを勤められるので私にお鉢が回って参りました。

年末年始が慌ただしくてなかなか取りかかれなかったので短時間で無理矢理覚えての申し合わせでした。一応「止まらなくて良かったな!」のレベルでしたが無事に謡いました。帰宅後テープを聴いてみたらあちこちミスが・・・当日までにしっかり覚え直さなくては行けませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 4日 (水)

謹賀新年

読者の皆様新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

皆様はどんな新年をお迎えになりましてでしょうか?私は1日は自宅で私&家内の両親達をお迎えしての新年会。3日には劇団四季の「CAT'S」を見てきました。久しぶりの四季の公演でしたが相変わらずの大入り満員!内容もさすがにロングラン興行の演し物と納得できるミュージカルでした♪

こういう舞台を見ると私たち能楽師も興行というものを考えなくてはいけないと思いますね・・・別に時代に迎合するとかではなくて、伝統の上に胡座をかくことなくよりよい舞台を作り上げて、それをいかに多くの方に見ていただくかを考えなくては!

と、ここまでは良いのですが、新年早々また腰を痛めてしまって困っています(>_<)今日も毎年恒例のゴルフコンペがあり一応出場したのですが大事を取ってハーフでリタイヤしました・・・今年こそは80台をコンスタントに出せるようにと誓ったのにいきなりつまずいちゃいました。

明後日から仕事が始まるともう休み無し!しばらくはお仕事モードで頑張らなくてはいけません。当面は月末に札幌である新作能「大般若」の地謡を覚えなくては・・・

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2005年12月27日 (火)

乱能

本日の「観世喜之 古希祝賀乱能」、無事に終演いたしました。

私はタイムキーパーで1日中時計と睨めっこでしたが、予定時間通りに第一部も第二部も終演しましたのでホッと致しました。

お役の方は能「羅生門」の大鼓でしたが、こちらも気持ちよく勤めることが出来まして嬉しかったです。拝借したお道具も素晴らしい調子でしたし、お相手の皆様とのコンビネーションもバッチリでした!

もとより私は「真剣勝負モード」ですから遊びは一切無しで勤めましたが、ご覧になっていた皆様はどう感じられたでしょうか・・・ご感想お待ち申し上げております。

しかし手は痛かった・・・終わった後に段々腫れ上がって、第二部の連調の小鼓はかなり辛かったです。今日は連調に長男も出させていただいておりましたのでパスするわけにもいかず頑張って勤めましたが今でもかなりイタイです。

乱能はとても勉強になるので私は大好きです!ウチでも出来るだけチャンスを作って催していきたいと考えております。ご来場くださいました皆様に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2005年12月20日 (火)

作法

今日はお弟子さんの稽古日でした。稽古が終わった後に、27日に国立能楽堂で催される乱能の稽古に某囃子方がいらっしゃいました。お互いに職種を替えて演じるので、お互いに教え合おうというわけです。

普段舞台で見慣れていると思っていたのですが、いざやろうとすると正確には見ていないものですね(^^;)    幕からの出方や床几への掛け方などをきちんと教えていただきました。

その後に、私がその方の型を見ましたが、やはり大体の格好は合っていても細かいところは・・・・・・・。  ま、これが乱能の醍醐味ですから気にしなくても大丈夫! きっと本番で楽しい舞台を見せてくださることでしょう!

乱能は「受け狙いモード」と「真剣勝負モード」の2タイプに別れます。私は一応「真剣勝負モード」で頑張りますが、終わってみるとウケてることも多いんですよね・・・・?

あと一週間なので頑張って覚えなくては!

| | コメント (6) | トラックバック (0)